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黒き蝶は猶美しい
こんばんは、椛です。
今日はとくになにごともありませんでした。
なので、昨日のお話を。

美術の時間のこと、
今の課題はボードに本の表紙裏表紙を描こうというもので、私はナウシカを描きました。構図は自分で考えたものなので、手元に戻ってきたらお見せしますね☆
後片付けの時間になって、流しに行くと友達が
『あ、椛ちゃんそこ・・・』
と言い、下を見ると、大きなカラス揚羽が仰向けにステンレスに落ちていました。びっくりして横っ飛びして、隣の流しでパレットを洗っているうちに、他の子達も流しに来ては一旦その流しの前で止まって、黙って別の流しに移動しました。移動してから友達と一言二言蝶の話をして。その中で最もよく聞こえたのは「気持ち悪い」の言葉。可哀相という言葉は、一度も聞こえませんでした。高校生ともなると、蝶の死骸で大騒ぎなどしませんが、かえってひどく冷淡に見えました。無論、私も避けました。怖かったから。命のないものが怖かったから。

ふと、くっきぃが頭を過ぎった。
命を失くした、人間ではないもの。
同じ。

私はどうしても、その子を外に出してあげたくなりました。このままではきっとゴミ箱に捨てられてしまう。その上に、クシャクシャにされた紙が捨てられる。絵の具が混ざって、カラフルなものが、黒い羽につくかもしれない。まだあんなに綺麗なのに。そう思うと、先生のお話も上の空になって、号令をかけた後(私は号令係りなのです)すぐに流しに近づきました。紙ナプキンを四枚も用意して、紙ごしに拾おうとしたのですが、乾いた羽はステンレスにへばりついて取れません。辺りを見回すと金属のヘラが目に付いたので、試したところ、よし、剥がれました。そこで驚いたのは、もう命を失くしているのに、蝶の羽は私がヘラで持ち上げると畳まれていったのです。さすがにびっくりして飛びのいてしまいました。ワーワー言いながら、泣きそうになりながら、蝶を拾い上げて紙ナプキンにのせ、一度床に落としたのをもう一度拾い、友達に荷物を教室まで持って行ってもらって、私は外へ出ました。美術のおじいちゃん先生には、「もう死んでいるから大丈夫だよ」と言われましたが、どうせ命を失くすなら、ちゃんと食物連鎖に加わって死にたいかなと思ったのです。
そうして、校内の記念館と呼ばれる木造校舎(今は授業には使われていませんが茶道室や保健室があります)の玄関先の池の辺に生えていた木のふもとに、その子をそっと、置きました。水の傍のほうが、木の近くのほうが、生まれかわりに良さそうかなと思って。本当はお花の近くにしたかったのですが、いい場所がなくて。うつ伏せで羽を広げたその子は、まだ生きているかのように美しく、本当に美しく、立派でした。「じゃあね」と、一言言って、私は教室へ走りました。(そのつもりでしたが)授業にちょっとだけ遅れてしまいましたが、担任の温厚な先生の授業でしたので、大丈夫でした。

その命失くしても、ほんの数時間前までは生きていた身体です。ましてまだ綺麗な、傷ひとつない身体です。そして、こんなこと言うと人間くさくて私自信嫌なのですが、私たちに何の害も与えていない、迷惑も何もない蝶でした。(害虫と呼ばれる虫のことを考えるとなんとも勝手な考えに思えてしまうのですが…)人間の勝手で、不注意で、過って室内に入り込み、閉じ込められてしまった憐れな蝶々。それを「気持ち悪い」の一言で済ませるには、あまりにもひどいのではないでしょうか。
だから、せめてもの償いとして、せめてもの弔いとして、彼らを外にだしてあげたい。せめて最期は自然の傍で。くっきぃが最期が近づくにつれて外に出たがっていたように。
どうか、どうか、自然の生き物達の、その最期は、自然に帰してくださいますよう、お願いいたします。

風に触れて、過ごした命だもんね。



私の驕りでなければと、願います。


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【2007/09/01 21:59】 ブログ | トラックバック(0) | コメント(0) |
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